現役東大生の“デジタルノート機能”活用法
教養学部
総合社会科学分科国際関係論コース
松下 天風さん
デジタルノート機能の「わたし独自」のまとめ方
僕の場合は、とにかく多い情報量をノート上にスッキリとまとめることを意識しました。テーマはヴェルサイユ条約です。まずヴェルサイユ条約について最低限のポイントだけをまとめたふせんをベースにして、その上にさらに情報を加えていくという方針をとりました。その上で、より詳しい情報を参照するためにEX-wordの世界史用語集から単語の解説をふせん上に貼りました。さらに、ファイル機能を使って、ヴェルサイユ条約の中心人物であるウィルソン大統領の画像をふせんの空きスペースに差し込みました。また、ヴェルサイユ条約のふせんとは別に、ヴェルサイユ条約に関連する国際連盟についてのポイントをまとめたふせんを作りました。こちらにはリンク機能を使って、国際連盟に関するNHKの動画をすぐに見られるようにしました。そして、どちらのふせんについても、自分が気をつけたい・強調したいポイントについてはテキスト入力ではなく手書きのふせんを上から貼るという形でまとめました。
使いやすい・便利だと感じるところ
最近は政府のGIGAスクール構想によって、一人一台パソコンを持つのが当たり前の時代になっています。それに伴い、授業や課題などでパソコンを積極的に使う、という僕の高校時代では考えられなかったようなことができるようになりました。そのため、学校の授業中にClassPad.netを使うのが便利だと思います。授業中にわからない単語があったときに、ClassPad.netを使えば、素早く調べることができます。これまでは授業中にわからない単語があっても、辞書を開いて、それをノートに書き写して…といったプロセスを踏んでいると時間がかかるので、メモしておいて授業後に調べる、というような形で対応するしかなかったのが、ClassPad.netのデジタルノート機能を使えば、検索も一瞬で終わる上に、書き写す必要もなく、その場でノートに貼り付けることができます。
良いと感じるポイント
良いと思う点は2点あります。1点目は、辞書の引用が手早くできるところです。普通であれば電子辞書や紙の辞書で調べた内容をノートに書き写す、という作業が必要ですが、ClassPad.netを使うと辞書の検索が早いだけでなく、辞書に記載されている内容をそのままデジタルノートに貼り付けることができます。辞書の内容をノートにそのまま貼り付けられる、というのは電子辞書メーカーであるカシオならではの唯一無二な強みだと思います。2点目は、複数の端末で作業ができる点です。今回、サンプルのノートを作成する上で、僕は自分のパソコンとiPadの両方を使ったのですが、テキスト入力をするときはパソコン、手書き入力をするときはiPad、というように使い分けをするとパソコンの場合はタイピングがiPadより早いし、iPadの場合はパソコンよりうまく文字が書けるといった感じでそれぞれの強みを活かすことができるように思います。テキストと手書きを組み合わせることで、単調な文字の羅列にならずより見やすく面白いノートになるのではないかと思います。
※2022年3月現在の現役東大生