【大学生必見】現役東大生の“デジタルノート機能”活用法
横澤 海太 さん
教養学部
文科一類
目指す職業:国家公務員
デジタルノート機能の「わたし独自」のまとめ方
大学の授業で使われた東京大学教養英語読本Ⅰという教材の学習という設定でノートを作りました。本文、問題、参考動画、メモ、重要単語というノート構成になっていてそれぞれ解説していこうと思います。 本文という項目では、構文が入り組んでいて読解しづらい箇所を整理して理解しようとしています。ClassPad.netではテキスト文字と手書きの文字を両方使用することができます。本文は時間の短縮に向くテキストで写し、柔軟に書ける手書きで構文を整理しながら、ポイントごとに色を分けてまとめてみました。 問題という項目では教材に付属している問題の解答をノートの中で書きました。文章中の重要単語という項目では、文章中で意味がわからないけれども重要な単語をClassPad.netの左にあるEX-wordで検索する箇所から調べ、そのままノートに貼りました。
参考動画という箇所は、この動画がモンティ・ホール問題について扱っていたので、その理解に適しているヨビノリの解説動画をノートの左側のリンクという箇所からYouTubeで検索して載せました。リンクの文字だけでなくサムネつきなので、さまざまな動画を貼るとしてもどの動画なのか区別がつきやすくよいと思います。参考となる写真を載せたいと思った際も、ノートの左側のファイルという箇所やカメラという箇所があるので、同様にノートに貼ると良いと思います。
メモという項目では本文を読んでいて気になった箇所、気づいた箇所についてメモしています。例えばwhenは接続詞だと「〜時」と訳されることが多いですが、「〜なのに」と訳した方が良い場面が時折見受けられます。同じようにifもeven ifの意味で訳した方が良いこともあります。そうしたwhen やifを左側のEX-wordの箇所から調べ、解説や例文が載っている該当箇所をノートに貼り、メモから矢印を引きました。
ジーニアス英和辞典
大修館書店
お薦めのオンライン辞書
定番の英和辞典です。受験生の時にはよくお世話になりました。 ジーニアス英和辞典の一番お薦めだと感じる点は、語法、用例の豊富さです。辞書、特に英和辞典の使用機会は文章を読んでいて分からなかった単語を調べるというケースが極めて多いです。しかし単語を調べる際に、その単語がどのような場面で使われやすいのか、どのような語法において用いられるのか、他にどのような意味を表すのかということも知ることができれば、一石二鳥にとどまらず、一石三鳥、四鳥にもなります。ジーニアス英和辞典は語法、例文が豊富にあるので、他の知識の吸収の手助けとなります。知識はそれ単体だけでは一時覚えられたとしてもすぐに忘れてしまいます。知識は他の様々な知識と繋がり、絡み合うことで形成されていくものです。単語の意味は、辞書で調べずともネットで調べれば簡単に出てくるので、単語の意味を知る目的のみで辞書を用いる意味は現代においては薄れています。語法や用法の数が豊富なジーニアスを読み込んでこそ、理解が促進されます。
また関連単語、熟語も豊富に載っています。派生語の表記が多いのに加えて、一つの単語に対して他の前置詞などとともに形成される熟語の表記が多いです。同じ単語を用いていても熟語によって意味が全く異なることはよくあるので、これは重要な点だと思います。逆に言えば情報量が多いので、自分が知りたいレベルに合わせて適宜取捨選択する必要もあるということです。ジーニアスには星表記があるので、ある程度重要度を示す指標になります。
使いやすい・便利だと感じるところ
言語学習
言語学習においてとても有用だと思います。まず何よりEX-wordをすぐに開くことができ、その単語をノート上に貼れるということです。高校時代からEX-wordの電子辞書を使用してきましたが、電子辞書で英和辞典を開いて調べて終わりということが多かったです。学習における記憶という作業では目に触れる回数が大事になってきます。普通のノートだったらコピーしてClassPad.netではふせんを貼るようにノートを作れるので、視認機会を増やすことが出来ます。その上辞書の内容をそのまま載せられるため、わざわざノートを取る時間を短縮できます。その上、辞書内の自分が大切だと思った箇所をピンポイントで貼ることができ、しかも解説や例文が豊富にあるので理解促進になると思います。
言語学習においては音声学習がとても有用だと考えています。音声学習にはYouTubeを活用することが便利だと感じています。私はYouTubeのイギリス議会の討論や好きな英語の小説の音読をリスニング学習に活用していますが、英語が使われている参考動画も貼ってすぐ見返すことができるので、リスニング学習に加えて、普段のリーディング学習における音声学習と内容読解の理解を促すことになります。加えてリンクがサムネ付きなので、どの動画か判別しやすく便利だと思います。
第二外国語の学習においても文法を単元ごとに分けながら、文字が見える範囲の縮小版で表示されるので、どのテキストがどの単元についてのものか識別できます。その上、どの文法を用いればいいのか混乱しやすい第二外国語において、一度に複数の文法事項を概観できるので、大まかな文法の学習や複数の文法ごとの比較をしやすく、混乱しにくくなると思います。
良いと感じるポイント
ノートを引き伸ばせる点、辞書内の記述を貼れる点、複数端末で操作可能な点
ClassPad.netの良いと感じるポイントは個人的にはノートを無限に引き延ばせる点です。普通であればノートは大きさが決められています。しかしClassPad.netはノートに終わりがないので、壁に書いていくみたいにして自由に広げることができ、柔軟なノート作成に繋がります。また、テキストや辞書、リンクのふせんには形が自由な矢印が付いています。この機能は引き伸ばしていく場面でのテキスト等における繋がりを示すのに役立つと感じます。
次にお気に入りの機能はEX-wordの辞書内の記述をノートにそのまま貼れる機能です。辞書で調べて自分なりに理解して頭に入れた後、その後でどうしようということは普通考えません。しかし、辞書内の記述を、しかも好きな箇所を選んでノートに貼れるというのは、眼に触れる機会を増やして記憶の定着を促すだけでなく、辞書における情報量が多すぎるという欠点を補完し、例文が豊富にあるという利点を理解の定着に活かすことになります。これはEX-wordの会社だからこそできる強みであると感じました。
最後に複数の端末でも操作可能な点です。デジタルノートというとiPadでノートをとるケースが多いです。紙のノートを持参し忘れた時はもちろんのことですが、普段ノートに使用する端末を忘れてしまった時や急にノートが必要になったとき、端末の充電が切れた時には困ることもあります。その時にマルチデバイス対応であるととても便利だと思います。iPadの充電が切れた時にはiPadでとっていたノートの続きをパソコンでとる、荷物を持たずに外出した時にはスマホでノートをとるといった使用形態が考えられます。
※2022年7月現在の現役東大生