
東京学芸大附属小金井中学校
『動物のなかま』

学校名 :東京学芸大学附属小金井中学校
都道府県:東京都
先生氏名:宮村 連理 先生
対象学年:中学一年生
教 科:理科(3章 動物のなかま/ 大日本図書)
■指導時間
50分授業x1回
■授業の流れ
1. iPad上の生物カードを用いて自分たちの分類方法をつくる(班ごとの作業)
2. 班ごとに発表する
3. 自分の意見、班の意見、クラスの他の班の意見を比較する
4. 比較しながら再度自分の意見をまとめる(ClassPad.net利用)
■ClassPad.net活用方法と生徒の反応
2.から3.に至る場面で、生徒は自分の考え、班の考え、クラスの他の発表を聞いて得られた考えを統合して、自分の考えとして再構築する。自己調整学習という理論によるものであるがその際、どの意見を採用するかは生徒自身に委ねられている。自由にデータにアクセスできるというiPadを使つことによるメリットの反面、どの意見を採用すべきが悩んでしまい決定できない生徒もいる。その生徒のために発表のたびに班ごとの発表のポイントとなる部分をふせんで残し全員に共有する。そのことにより、その意見を採用するか悩んでいる生徒が自分の意見をまとめ直す際の一助になるものとして採用した。


■ClassPad.net導入の理由
ウェブブラウザを活用するため、機種依存しないことはもちろんのこと、操作方法が簡単で、直感的なため、それ自身の活用方法の指導が不要だったこと。さらにネットワークへの負担も小さいことから導入障害となるものがなかったため。


■CP.net活用における良かった点
自己調整学習の視点でどうしても障害となっていた、班ごとの発表から自分の考えに近いもの、意見として合理性が高いものを選択できない生徒にとって、まずはふせんから選べば良い、という選択肢を提供できることは、授業内での理解度の差を埋めることができる重要な視点であった。
