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導入事例

他己紹介を英文で作り上げる論理表現の授業
オンライン辞書機能と授業支援機能で能動的な授業に

熊本国府高等学校 ClassPad.netを使った授業風景

熊本国府高等学校

〈熊本県〉

浦田 大夢  先生

教科:英語 指導学年:二年生

熊本国府高等学校授業風景

校訓・学校の教育目的

礼節 創造 自立

本校には建学の精神があります。その中の一節が「真に役立つ人材の育成」です。社会に出て、活かされるような生徒を育てていきたいと思っております。また2021年の創立80周年を期に、この10年間のキャッチフレーズとして「君への追い風 はじめる物語(ストーリー)」というものを定めました。みんなが一人一人の追い風になろう。そして先生方も保護者の方々も地域の方々も、本校生徒の追い風になっていただきたい。このような気持ちで、教育を進めています。

ICT教育の課題・テーマ

ICT教育は最近導入されたものですから、アレルギー反応を持っていらっしゃる先生も少しいるかな、と感じています。そういう先生方も一生懸命、自分ができることを行っていただいているところですが、このICT教育への取り組みの格差が、一番の課題だと思っています。ICT教育は、様々な教育現場で役に立つシステムになっていきます。今後、生徒たちの学習の向上のために、全校で取り組んでいきたいと考えています。

端末整備状況

本校は、令和4年度から一人一台端末を学年進行で行っております。令和5年度現在、一年生と二年生は一人一台端末を持っており、来年度になりますと、全学年が持つ状態になります。

ClassPad.net導入に至った経緯と理由

オンライン辞書機能の存在、そして生徒たちが主体的に学べ、リアルタイムで先生方が返信できることが利用している理由です。

元々カシオの電子辞書を使用していましたが、ICT教育を導入するにあたっては、電子辞書と、それに加えてICT端末の両方を持たせるのはいかがなものかという議論がありました。ClassPad.netにはオンライン辞書機能が備わっているため、電子辞書は持たなくて良い。そこが導入の一番のきっかけでした。ClassPad.netにはオンライン辞書機能の他にも、様々な機能があります。先生方の「他の機能もどんどん使っていこう」という積極的な取り組みから、ClassPad.netを本格的に導入させていただきました。生徒たちが主体的に学んでいく、リアルタイムで先生方が返信できる、というところがClassPad.netを利用している理由です。

熊本国府高等学校  谷口晋平 校長先生
「文化としての科学」を読み解く 国語の授業 授業支援機能を活用し、生徒の解答をリアルタイムに添削

授業の流れとClassPad.netの活用方法

STEP1

生徒がペアを組み、相手を紹介するための情報を収集する。

ClassPad.netを活用した授業風景
STEP2

ClassPad.netのデジタルノート機能を使い、現在完了の文法を意識しながら、収集した情報で英作文を書く。
「ネット上の翻訳機能ではなく、ClassPad.netのオンライン辞書機能を使うこと」「必ず主語動詞のある英文を2文以上含むこと」をルールとする。

ClassPad.netを活用した授業風景
ClassPad.netを活用した授業風景
STEP3

ペア同士で相手の書いた英文の文法チェックを行い、ClassPad.netの提出BOXに提出する。

ClassPad.netを活用した授業風景
ClassPad.netの提出ボックス
STEP4

何名かの生徒の英文を取り上げ、文法的な間違いがある場合はクラス全員でどう直せば良いか議論する。

ClassPad.netを活用した授業風景
ClassPad.netのふせん機能

デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは

英語という科目の特性上、英訳することが多くなります。今はインターネットを使えば簡単に答えが出てきますが、生徒たちが考える機会が少し失われていくような社会になりつつあると感じています。インターネットを使うのが便利であることは間違いありません。ですから、切り離すのではなく、正しい使い方で正しく学ぶことを、常日頃から生徒たちには伝えています。

ClassPad.netを活用した授業風景

他教科でのClassPad.netの活用状況

現在、私が担当をしているクラスでは国語、そして数学の授業での活用を聞いております。数学ではプリントで出された課題に生徒たちが取り組んだ後、それを写真で画像としてClassPad.netを通じて送信する。国語では古文単語等をオンライン辞書機能を使って調べる、といった課題が出されています。

宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会

本授業で行ったような、英作文の提出などで活用しています。私は進学コースも担当していますが、このコースでは学習意欲が高い生徒たちが集まっています。彼らの中には、実用英検等の取り組みを個別で行っている生徒もいます。そういった生徒たちにはClassPad.netを使って個別で課題の配信をしたり、実用英検の中の英作文の添削を行ったりしています。

導入前と導入後の【授業での変化】

英語が苦手な生徒でも授業中に集中力を切らさずに一生懸命取り組んでいる姿も多く見られるようになりました。

以前は手元のペーパーを中心にしていたため授業中に刺激が少なく、居眠りをする生徒が目立っていました。ClassPad.netを使いこなすことで、居眠りをする生徒がほぼゼロになっているという印象があります。さらに英語が苦手な生徒でもパソコンなどを使うことが好きな生徒であれば、授業中に集中力を切らさずに一生懸命取り組んでいる姿も多く見られるようになりました。

ClassPad.netを活用した授業風景

導入前と導入後の【生徒の変化】

以前のペーパーベースの時には、課題をまとめて回収しチェックをして、まとめて返すといった流れで、どうしても提出から返却までに時間のロスがありました。現在はClassPad.netで課題を回収するようになり、生徒たちは「先生、課題をもう送りました。確認してください。」というように自分から声をかけてくるようになりました。それに対して、私が少しでも返すのが遅くなったら、「先生、送ったのですが、見てくださってますか。」というような反応があり、より前向きに学習に取り組む姿勢が見られる生徒が増えたと感じています。

ClassPad.netを活用した授業風景

生徒や保護者さんの声や評価

保護者の方々にとっては、生徒たちが家庭でタブレット端末を使っている姿を見ると、どうしてもゲームをしているのではと疑ってしまう、ということがまだあるようです。学習にパソコンやタブレット端末を使うことが、私達よりも上の世代の方々にも認識されていけば、ICT教育は今よりもっと進んでいくと思います。

お気に入りの機能・使い方

送受信、そして課題提出の機能が一番使用頻度が高いです。

単に提出したかどうかの確認が容易にできるだけではなく、締め切り内に出したか、締め切りを過ぎて出したかという確認も一目で可能です。さらに提出時間まで出てくるので、例えば夜遅い時間帯にこの生徒は提出しているなということが分かったときには、「昨日、寝るのが遅かっただろう」というような形で、別の角度からの声掛けもできるようになりました。

ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業

今はまだClassPad.netの使用方法は「書く」ことが中心ですが、英語にはスピーキングの力も必要です。ClassPad.netの機能の中には、音声の録音があります。今はまだ手がつけられていませんが、今後は「読み」の部分へも、ClassPad.netの使用を広げていきたいと考えています。また生徒同士の送受信によって、生徒たち同士で検索ができる。それくらいの学力レベルへ彼らが上がっていってほしいと思います。

ClassPad.netを活用した授業風景

生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」

髙木 皓志郎 さん 自宅学習でも、様々な教科の課題を進められるようになりました!

例えば国語では意味調べの宿題が出ることがあります。ClassPad.netのオンライン辞書機能を使うことで、簡単に意味を調べることができます。
また、ClassPad.netを介して先生とやり取りできることも良いと感じました。

中川 航佑 さん オンライン辞書機能の活用によって作業時間が短縮でき、 その分他の教科の学習に使う時間が増えました!

今までは紙の辞書で語句の意味を調べていたため時間がかかっていましたが、ClassPad.netのオンライン辞書機能の活用によって作業の時間が短くなり、その分他の教科の学習に使う時間が増えました。
特に英語や国語では、難しい語句の調べものが多いため便利だと感じています。

自宅でも先生とのやり取りができるのがとても便利です。例えば英検のライティングでは、先生に会いに行かなくても文章を添削してもらえるようになりました。

志賀 杏奈 さん 自宅や登下校時の電車など、 どこからでも課題を提出できるようになりました!

ClassPad.netにより、自宅や登下校時の電車など、どこからでも課題を提出できるようになりました。
英語では、書いた英作文をClassPad.netのふせん機能で先生に送り、添削してもらっています。
英単語や古文単語など分からない言葉をClassPad.netのオンライン辞書機能でさっと調べられます。それを単語帳にまとめられる機能もあり、とても便利だと感じています。

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