より詳しく、楽しく受けられる演習授業
ClassPad.netで双方向のコミュニケーションを実現!
浦和実業学園中学校・高等学校
〈埼玉県〉
荒井廉征 先生
教科:英語 指導学年:二年生
校訓
実学に勤め徳を養う
建学の精神に基づき、教育目標としては、礼節と品性を重んじ、豊かな人間性を育てるという「徳育」がまずあります。それから健全な精神を宿す、健康な身体づくりの訓練を行うという「体育」。個性の伸長発揮につとめ、自主独立の精神を培うという「知育」です。
知徳体と言いますが、本校では德体知となっています。徳が一番先に来てるというのは、建学の精神「実学に勤め徳を養う」によるものです。
学校の教育目的
本校は77年前に学習塾からスタートしていますが、創設者の九里總一郎先生が、それまでのいわゆる『学問のための学問』をやってはいけない、実際に役に立つ学問をということで、実学をその当時から重んじました。実学とは何かということを創設以来、時代に応じて本校は追求してきました。そのひとつの答えとして、この日本を背負って立つ、そういう人間を育てる、徳のある人を育てるということを教育目的としています。
ICT教育の課題・テーマ
自ら学ぶ 自学の力の育成
学校の教室でみんなで色々な意見を出し合ったり、先生と話し合ったりすることはもちろん大切です。しかし、最後は知識を吸収する、深めるということは自分でやらなくてはなりません。
これがないと学力の向上につながりませんが、自ら学ぶことをどうやって構築するか、はこれまでは各家庭に任されていました。これを、学校の授業と家庭とを結ぶコンテンツや、家庭に先生がいるという状態で解決するのがICT教育です。ClassPad.netの導入によって、教室の中だけのことではなく、学校と家庭とを結んだ総合的な学習力の向上を図っています。
端末整備状況
3年前に教職員全員にiPadを持たせ、教員会議など必要な範囲は極力iPadでペーパーレスでやっていくような形を1年間とり、扱うことに慣れてもらいました。生徒には2年前からClassPad.netを導入し、授業に使っています。
令和4年12月現在は1800台を使用しており、令和5年度に入学する中学1年生と高校1年生にClassPad.netを導入すると、全校生徒、全教職員が持つ状態となります。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
学問に必要な『言葉』を理解することに役立つオンライン辞書機能の充実と双方向性
学問を行っていく上で大事なのは言葉だと思います。そして言葉を理解するという点では辞書が必要です。ただその都度、紙の辞書を引いて調べるというのは生徒はなかなかやりません。その点、ClassPad.netにはオンライン辞書機能が入っていますので、すぐ調べることができます。これで語彙力をアップすることもできますし、授業支援機能により生徒と教師の双方向のコミュニケーションがとれることも非常に便利だと感じ、導入しました。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
【問題の演習】
単語の意味が分からなくて英文が読めない生徒は、EX-wordのコンテンツが搭載されているClassPad.netのオンライン辞書機能を使って意味を調べながら問題を解く。
【解説】
板書の代わりに、ClassPad.netで作成したふせんを生徒に送信し、そのふせんを見せながら解説。
演習の解説にとどまらず、より発展的な内容をふせん機能を使って生徒と双方向でやり取り。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
以前は宿題を紙で渡していましたが、やってきてくれないことが多く、悩んでいました。宿題にClassPad.netを活用し始めてから、生徒たちとふせんを送り合うようにしています。
添削を送ってもらったときの喜びは生徒たちにとって結構大きいようで、宿題もきちんとやるようになりました。
今では放課後、毎日問題を生徒へ配信し、課題のやり取りをしています。
導入前と導入後の変化
ClassPad.netを使うようになってからは、より大事なことだけを板書し、その他の項目はふせんで生徒に送るようになりました。
これにより、生徒に理解が得られるような授業展開ができています。元々、板書をするのがあまり好きではないタイプの私にとって、非常にありがたいことです。
また、提出機能を使うことで、今までは聞くことが難しかった内気な生徒たちが持っている良い意見を抽出して、授業に展開できるようになりました。
お気に入りの機能・使い方
英語科としては、生徒が録音したデータを提出できることが一番のお気に入りの機能です。
日本語とは違う発音の仕方を生徒たちがどのくらい理解しているのか、どのくらい言えるようになっているのかを確認するために、ClassPad.netの録音機能を使って提出させています。生徒が今どこまでできているのかがより分かりやすくなったのは、一番大きなポイントです。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
教師と生徒がお互い切磋琢磨し合えるような授業展開を目指したいです。
やはり楽しく授業をするのが一番です。ClassPad.netを使って生徒とのやり取りを大事にしながら、内気な生徒からの良い意見もどんどん抽出していきたいと思っています。
生徒が頑張るだけでも駄目ですし、教員が頑張るだけでも駄目なのが学校の授業です。お互い切磋琢磨し合えるような授業展開に、ClassPad.netを使っていければいいなと考えています。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
送受信機能により、課題提出や先生からのアドバイスなどの送受信が、スムーズに行えるようになりました。採点がすぐに返ってきて、評価をすぐに見ることができ、先生からのアドバイスが伝わりやすくなりました。
ClassPad.netが導入されたことで、授業の大切なポイントを手元で見ることができますし、自宅学習でもオンライン辞書機能などが使えるので、とても助かっています。
一番気に入っているのは、単語をその場で調べられることです。ブラウザを開かなくても、ClassPad.netだけでそのまま調べられるのがとてもいいと思いました。
iPadを家に持って帰ることで、学校で出された課題を家でもできるようになりました。