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【現役教員監修】
アントレプレナーシップ教育とは?
起業だけではない、高校生の問いを価値につなぐ学び
【著者・監修者】
芹澤 和彦
高校英語教員/教育クリエイター
学校教育におけるアントレプレナーシップ教育の実践と普及を牽引する現役の教員。高等学校で英語科や「総合的な探究の時間」の授業を担当してきた一方、全国の学校や自治体で、アントレプレナーシップ教育のカリキュラム設計、授業開発、教員研修に携わってきた。特に、BizWorld Japan認定フェロー・アドバイザーとして、世界各国で実践されているアントレプレナーシップ教育プログラムの日本での普及にも取り組んでいる。各教科、総合的な学習・探究の時間、特別活動、教育課程外の活動を横断しながら、特別なプログラムがなくても学校の日常から始められるアントレプレナーシップ教育のあり方について記述した本『すべての教師のためのアントレプレナーシップ教育入門』の出版が決まり、現在鋭意執筆中。
アントレプレナーシップ教育という言葉を聞くと、多くの先生は少し身構えるかもしれません。
「起業を教えるのだろうか」
「ビジネスプランをつくらせるのだろうか」
そのように感じるのは、とても自然なことです。実際、アントレプレナーシップ教育は、起業家教育やビジネス教育と重なる部分をもっています。会社をつくること、商品やサービスを考えること、販売や収益を経験することは、生徒にとってリアルな学びになりえます。
しかし、それだけに限定してしまうと、学校教育における大切な可能性を見落としてしまいます。
このコラムでは、アントレプレナーシップ教育の基本的な考え方から、高校教育における意味、総合的な探究の時間との関係、そしてこれからの実践のポイントまでを、現場の視点からわかりやすく整理していきます。
【この記事を読むことで得られること】
この記事を読むと、次の3つが整理できます。
1つ目は、アントレプレナーシップ教育とは何か、そして高校教育の中でどのように捉えればよいのか。
2つ目は、アントレプレナーシップ教育が、起業家教育だけではなく、総合的な探究の時間とも深く関わる学びであるという見方です。
3つ目は、生徒の問いや違和感を起点にしながら、学校現場でどのように実践につなげていけばよいかという方向性です。
アントレプレナーシップ教育は、何か特別なプログラムを新たに始めなければならないものではありません。まずは、いま行っている探究や学校行事、地域連携の実践を、「問い」「関係」「価値」という視点で見直すところから始めることができます。
アントレプレナーシップ教育とは
アントレプレナーシップ教育とは、新しい価値を生み出そうとする見方・考え方・行動のあり方に触れ、それを実際の学びの中で育む教育です。起業やビジネスと関わる場面もありますが、それだけに限らず、課題を見つけ、周囲と協働しながら行動し、試行錯誤を通して学んでいく姿勢まで含めて捉えることが大切です。
まず押さえたい、アントレプレナーシップ教育の一般的な定義
一般的に、アントレプレナーシップ教育は、新しい事業や価値を生み出すために必要な精神を育む教育として説明されます。そこには、課題を見つけること、アイデアを生み出すこと、必要な資源を集めること、仲間と協働すること、不確実な状況でも行動してみることなどが含まれます。
そのため、商品開発、販売体験、ビジネスプラン作成、起業体験プログラムなどが、アントレプレナーシップ教育の代表的な実践として語られることも少なくありません。こうした実践は、生徒にとって社会との接点を感じやすい、リアルな学びになりえます。
「起業家教育」だけではない、高校教育としてのアントレプレナーシップ教育
一方、アントレプレナーシップの日本語訳が「起業家精神」とされることが多いため、アントレプレナーシップ教育も「起業家を生み出すためだけの教育」と捉えられがちです。しかし、高校教育の文脈で考えるとき、アントレプレナーシップ教育を「起業家を生み出すためだけの教育」と捉えるのは、狭い見方だと考えられます。なぜなら、高校生全員が将来起業するわけではありません。けれども、自分で問いを持ち、他者と関わり、今ある資源を生かしながら、誰かにとって意味のある価値を生み出そうとする経験は、すべての生徒に関わる学びです。
文部科学省は、アントレプレナーシップを「与えられた環境のみならず、自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神」と説明しています。ここで大切なのは、「枠を超える」を、単に既存のルールを壊すこととして捉えないことです。今ある制約や条件を理解したうえで、その中で何ができるのかを考え、必要であれば新しい関わり方や仕組みをつくっていく。その営みの中にこそ、学校教育としてのアントレプレナーシップ教育の意味があります。
参考:文部科学省「全国アントレプレナーシップ醸成促進事業について」
参考:文部科学省「全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム」
教師はアントレプレナーシップ教育における「価値」をどう捉えればよいか
アントレプレナーシップ教育を考えるうえで、最も大切な言葉の一つが「価値」です。
ただし、ここでいう価値とは、必ずしもお金に換算できるものだけではありません。
● 学校との連携によって、誰かが少し助かったり、地域の人が少し前向きになったりすること
● 学校の中でも、教室に挑戦しやすい空気が生まれたり、これまで見えていなかった困りごとに気がついたりすること
● 生徒が「自分にも何かできるかもしれない」と感じたり、学校内の教育課程が、先生主導の運営から、生徒の主体的な経験へと変わっていったりすること
これらもすべて、アントレプレナーシップ教育の中で捉えられる「価値」だと言えるでしょう。つまり、価値とは「すごい商品」や「売れるサービス」だけではなく、誰かにとって意味が生まれることや、誰かとの関係が少し変わること、そして今まで当たり前だったものの見え方が変わることなど、こういった部分に、学校教育におけるアントレプレナーシップ教育の「価値」があります。
だからこそ、アントレプレナーシップ教育で大切なのは、「何をつくるか」だけではなく「誰にとって、どんな意味があるのか」を問い続けることです。
たとえば文化祭で商品を販売する活動があったとします。
最初は、「何を売ればよいか」「どうすれば売れるか」を考えるかもしれません。もちろん、それも大切です。しかし、そこから一歩進んで、「誰に届けたいのか」「なぜその人に届けたいのか」「買ってくれた人に、どんな気持ちが残るのか」と問い始めると、同じ商品開発でも学びの質が変わり、生徒は単に商品を売っているのではなく、誰かにとって意味のある価値を考え始めているのだと思います。
参考:欧州や日本では、アントレプレナーシップをどう整理しているか
考え方を整理するうえで参考になるのが、欧州委員会のEntreComp(The Entrepreneurship Competence Framework)です。
EntreCompでは、アントレプレナーシップをコンピテンスとして整理し、「Ideas and Opportunities」「Resources」「Into Action」という3つの領域と、合計15のコンピテンスで構成しています。
参考:European Commission, Joint Research Centre「EntreComp: The Entrepreneurship Competence Framework」
| 領域 | 内容 | 高校教育での姿 |
|---|---|---|
| Ideas & Opportunities | アイデアと機会を見つける | 身近な違和感や問いに気づき、誰にとって意味があるのかを考える |
| Resources | 資源を生かす | 自分や仲間の強み、時間、情報、地域などを組み合わせる |
| Into Action | 行動へ移す | 小さく試し、反応を受け取り、失敗や迷いから学ぶ |
この整理からも、アントレプレナーシップ教育が「ビジネスプランを完成させる力」だけを扱うものではないということが見えてきます。
機会を見つけることや、資源を生かすこと。行動に移すことや、経験から学ぶこと。そうした一連のプロセスを支える教育だと考えると、高校の総合的な探究の時間やキャリア教育、地域連携の実践とも接続しやすくなります。
日本版EntreComp v1
EU版EntreCompをもとに、日本の教育現場で活用しやすいように整理された枠組みが、日本版EntreComp v1です。文部科学省のガイドでは、3つのコア・コンピテンシーと10個のコア・スキルとして示されており、コア・コンピテンシーとして「機会の発見」「資源の動員」「不確実性、曖昧さ、リスクへの対処」が置かれています。
参考:文部科学省「日本版EntreComp v1ガイド」
| 日本版EntreComp v1のコア・コンピテンシー | 高校教育での捉え方 |
|---|---|
| 機会の発見 | 身近な違和感や困りごとから、問いや可能性を見つける |
| 資源の動員 | 自分・仲間・先生・地域・企業など、今ある資源を組み合わせる |
| 不確実性、曖昧さ、リスクへの対処 | 正解が見えない状況でも、小さく試し、振り返りながら進む |
日本版EntreComp v1の整理を高校現場に引き寄せると、かなり具体的な学びの姿が見えてきます。
たとえば、生徒が身近な違和感に気づき、必要な情報を探しに行く。そこからアイデアを形にしようとしながら、自分たちの手元にある人・時間・情報・場所などの資源に目を向ける。足りないものがあれば、誰かに協力を求めたり、新しく集めたりする。そして、正解が見えない中でも、まずは小さく試してみる。
その過程で、判断し、迷い、振り返り、次の学びを得ていく。
こう考えると、日本版EntreComp v1で示されている力は、高校の「探究」ととても近いところにあります。ただし、アントレプレナーシップ教育では、そこに「誰にとって、どんな価値になるのか」という視点がより強く入ってくるのです。
アントレプレナーシップ教育で教師が持ちたい「0から1を創る」という意識
筆者自身の言葉で表現するなら、アントレプレナーシップとは、「0から1を創ること」に近い感覚があります。ただし、ここで少し丁寧に補足しておきたいことがあります。
「0から1を創る」と聞くと、まったく新しいアイデアをゼロから発明することのように聞こえるかもしれませんが、ここで言いたいのは、アイデアが完全な無から生まれるという意味ではありません。多くのアイデアは、既存のアイデアや経験、出会い、情報のかけ算から生まれます。このこと自体は、とても大切な考え方です。
ただ、ここでいう「0から1」は、その話とは少し文脈が違います。
ここでの「0から1」は、今までそこになかった価値が生まれることを指しています。
たとえば、毎年行っている学校行事をもう一度問い直してみる。
この行事は、誰にとってどんな意味があるのか。生徒は何を経験しているのか。地域の人にとって、どんな接点になっているのか。先生たちは、何を大切にして支えているのか。
今の形のままで、本当に届けたい価値は届いているのか。
こう問い直した瞬間に、これまで当たり前だった活動の中に、新しい価値の芽が見えてくることがあります。
何かをゼロから発明するだけが、0から1ではありません。今あるものの意味を受け取り直し、誰かにとって新しい意味を生むこと。そこに、学校教育におけるアントレプレナーシップがあるのだと思います。
以上を踏まえつつ、本記事ではアントレプレナーシップ教育を次のように捉えます。
アントレプレナーシップ教育とは、起業家を生み出すためだけの教育ではなく、生徒が自分の問いや違和感を出発点に、他者と関係をつくり、今ある資源を生かしながら、誰かにとって意味のある価値を小さく試し、学び続けていくための教育である。
もう少し短く言えば、
問いを持ち、関係をつくり、価値を生み出そうとする営みを支える教育
です。
この定義で考えると、アントレプレナーシップ教育は、起業に関心のある一部の高校生だけのものではありません。
● 自分で問いを持つことや、誰かの困りごとに気づくこと
● まだ形になっていない価値を見出すこと
● 他者と関係をつくりながら、不確実な状況でも一歩動いてみること
● うまくいかなかった経験を、失敗で終わらせず、次の学びにつなげること
こういった経験こそ、今・これからの社会を生きるすべての高校生に関わる学びだと言えるでしょう。
進路に迷っている生徒にも、地域の困りごとに関心がある生徒にも、まだ自分のやりたいことが見つかっていない生徒にも、人前で話すのは苦手だけれど誰かの違和感に敏感な生徒にも、関係のある学びです。
知っておきたい「アントレプレナー教育との違い」
ここで整理しておきたいのが、「アントレプレナー教育」と「アントレプレナーシップ教育」の違いです。
この二つは重なり合う部分があります。ただし、高校教育で扱う際には、少し分けて考えておくと実践しやすくなります。
アントレプレナー教育は、比較的「起業家の輩出」や「事業創出」に近い意味で使われることがあります。
● 会社をつくる。
● ビジネスモデルを考える。
● 収益化を目指す。
● 顧客を獲得する。
● 市場の中で価値を届ける。
こうした学びは、特に商業科や専門学科、課外活動、ビジネスコンテストなどと相性がよい領域です。
一方で、アントレプレナーシップ教育は、起業そのものに限定されません。起業するかどうかに関わらず、自分で問いを立て、他者と関係をつくり、価値を見出し、不確実な状況で行動し、失敗から学ぶ態度や行動を育むことに重心があります。
| 観点 | アントレプレナー教育 | アントレプレナーシップ教育 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 起業家の輩出、事業創出 | 価値創造に向かう態度や行動を育む |
| 中心活動 | 会社設立、販売、収益化、ビジネスプラン | 問い、協働、試行錯誤、振り返り |
| 対象 | 起業に関心のある生徒に寄りやすい | すべての高校生に関わる |
| 成果の見方 | 事業性、収益性、実現可能性 | 問いの変化、行動、関係性、学び |
ただし、この二つは対立するものではありません。
たとえば、ビジネス教育を意図したプログラムの中でも、生徒が「誰に届けたいのか」「どんな困りごとに応えたいのか」「うまくいかなかった理由は何か」を考えるなら、それはアントレプレナーシップ教育として深い学びになります。大切なのは、活動名ではありません。
販売活動をしたかどうか。ビジネスプランをつくったかどうか。コンテストに出たかどうか。そうした成果だけではなく、その活動を通して、生徒がどのように問い、動き、関係をつくり、価値を考えたのかを見ることが重要です。
ゆえに、高校の文脈で扱うなら、起業そのものをゴールにしすぎるよりも、「すべての生徒に必要な学び方・生き方」として捉えることが大切ではないでしょうか。
高校におけるアントレプレナーシップ教育と密接に関わる「総合的な探究の時間」
では、高校でアントレプレナーシップ教育を実践する場合、どのような場面と接続しやすいのでしょうか。
もっとも接続しやすい場の一つが、「総合的な探究の時間」です。
ここで少し言葉を整理しておきます。「探究」と「総合的な探究の時間」と「探究学習」は、似ていますが、同じ意味ではありません。
| 言葉 | この記事での整理 |
|---|---|
| 探究 | 問いを持ち、情報を集め、対話し、よりよい解をつくる営み |
| 総合的な探究の時間 | 高校の教育課程上、その営みを支える授業 |
| 探究学習 | 探究を起こすために設計されたプログラムや活動 |
| アントレプレナーシップ教育 | 問いを他者や社会にひらき、価値として試していく視点 |
「探究」とは、用意された正解を受け取る営みではなく、自分なりの問いを持ち、情報を集め、対話し、考えを深めながら、よりよい解をつくっていく知的な営みそのものを指します。また、「探究」では、問いを育み、解を更新していくことが大切です。自分の「?」と「!」に素直になり、自分・他者・世界と対話し、揺れ、表現し、振り返る。その中で、自分の見方そのものが変わっていく。ここに、「探究」の面白さがあります。
大切なことは、「総合的な探究の時間」を実施しているからといって、必ず探究が起きているとは限らないし、「探究学習」のプログラムを導入したからといって、それだけで探究になるわけではないということを理解することです。
我々が認識する必要があるのは、その中で生徒がどのように問い、考え、対話し、自分の解を更新しているか、です。
探究は問いを深め、アントレプレナーシップ教育は問いを社会にひらく
では、「探究」と「アントレプレナーシップ教育」は、どのようにつながるのでしょうか。
あえて重心を分けるなら、探究は「問いを深める」営みです。
「なぜだろう。」
「なんだかワクワク/モヤモヤするな。」
「本当にそうなのだろうか。」
「自分は何にひっかかっている/何が気になるのだろうか。」
「この問題の背景には何かあるのだろうか。」
こういった問いをもとに、情報を集め、整理し、対話し、考えを深め、よりよい解をつくっていく。
一方で、アントレプレナーシップ教育は、その問いを他者や社会との関係の中で、価値として試していく視点です。もちろん、探究も社会にひらかれることがあります。アントレプレナーシップ教育にも、問いを深めるプロセスがあります。そのうえで、特徴をあえて分けるなら、探究は問いを深めることに、アントレプレナーシップ教育は問いを他者や社会との関係の中で価値として試すことに、重心があると言えるでしょう。
| 探究で起きること | アントレプレナーシップ教育で加わる視点 |
|---|---|
| 問いを持つ | その問いは誰に関係するのかを考える |
| 情報を集める | 必要な人・もの・お金、情報を集める |
| 考えを深める | 小さく試して反応を受け取る |
| 発表する | 誰かに届け、価値を検証する |
| 振り返る | 次の行動へつなげる |
「問いを価値に変える」とは、問いをすぐに商品化することではありません。その問いが、誰の経験や困りごととつながるのかを考えるかどうか、小さく試されているかどうか、反応を受け取りうまくいかなかった理由を振り返れているかどうか、そして、もう一度問いを更新できているかどうか。その結果、取組や学びが他者にとって意味のある形へと育まれているかどうか、が重要です。
この視点が入ることで、「総合的な探究の時間」は「調べて発表して終わり」から、「動き、届き、問い直す」学びへと少しずつひらかれていきます。
最新の議論から見る、これからの高校探究のための3つの視点
現在、文部科学省の「生活、総合的な学習・探究の時間ワーキンググループ」では、次期学習指導要領に向けて、総合的な学習・探究の時間の在り方が審議されています。第6回の配付資料では、「質の高い探究の実現に向けた方策について」として、探究の形態、総合と学校行事の連携、考えるための技法などが論点になっています。
その議論の中から、「アントレプレナーシップ教育」と特に関係が深い視点を3つに絞って考えます。
①「自分の問い」や「テーマ」について
すべての高校生が、最初から明確な問いを持っているわけではありません。むしろ、「何を探究したいか分からない」「自分の興味が分からない」という生徒もたくさんいます。
現在の議論では、教員を起点として共通のテーマや課題から興味・関心を広げる「テーマ探究」と、個人を起点として一人ひとりの経験や興味・関心を深める「マイ探究」という整理も示されています。両者は完全に切り分けるものではなく、テーマ探究の中で課題が自分ごととして洗練・更新されることも想定されています。
ここで大切なのは、「テーマを最初に決めなければならない」ということではない、ということを我々教員が認識することです。むしろ、問いやテーマはあとからやってくるものだ、と捉えてもよいのです。たとえば、何かを見たときや、誰かの話を聞いたとき。そうした中で、「違和感」を覚えたとき。そういった自分の経験と、ふとニュースを見ていて知った社会の出来事がつながったときや、友だちとの対話の中で、言葉にならなかった感覚が少し見えてきたときなど、こういった経験の中で、少しずつ「自分はこれが気になるのかもしれない」「この人の困りごとが引っかかる」「この仕組みはなぜこうなっているのだろう」という問いが立ち上がってきます。「総合的な探究の時間」では、よく最初からテーマを固定しようとする場面が多いですが、大きなテーマはあってよかれど、生徒がテーマ設定することを急ぎすぎないことが大切です。
大きなテーマとはたとえば、学校としての共通の領域や大きな方向性です。地域、進路、防災、福祉、環境、学校行事、身近な困りごと、社会課題など、入口はあってよいと思います。ただし、繰り返しますが、これらは生徒にとっての「テーマ」を最初から固定するためではなく、問いが立ち上がるための入口だと捉えるのが大切です。
教師の関わり方として大切なのは、「このテーマで調べなさい」という声かけではなく、「その経験の中で、あなたは何に引っかかったのか」と問い合うことです。
そして、アントレプレナーシップ教育の視点を加えると、
● その問いは、誰にとって意味があるのか。
● どんな小さな行動に変えられるのか。
● 誰と協働すれば、少しでも価値を生み出せるのか。
といった問いが立ち上がったうえで、誰かとの関係の中で動き始めること。ここに、探究とアントレプレナーシップ教育の接続があります。
②「考えを外に出すこと」について
ワーキンググループの資料では、「探究の成果」を論述、レポート、プレゼン、作品制作などによって表現する「外化」の機会を設けることも論点として示されています。外化とは、書く・話すなどの活動を通じて、知識の理解や頭の中で思考したことなどを表現することです。
外化は、単なる発表ではありません。
考えを言葉にしたり、企画案にしたりする。地域の人に聞いてもらったり、仲間からフィードバックをもらったりする。外に出すからこそ、他者から反応が返ってきます。その反応があるからこそ、問いが更新されていきます。このときにアントレプレナーシップ教育では、プロトタイプ、つまり試作品や仮の形をつくることがあります。あるいは、予算や価格、販売方法といったお金に関わることを生徒が考える場面も出てきます。つまり、より現実社会のリアリティをともなった外化が行われるのです。
③「探究の質」について
探究活動ではしばしば、活動量が多いことや、発表資料がきれいなこと、発表が上手なことが目立ちやすくなります。もちろん、それらも学びの一部です。調べる量が増えること、資料として整理されること、人前で伝える経験を積むことには意味があります。ただ、それだけで「探究の質」を十分に見取ることはできません。
現在のワーキンググループ資料では、探究の質を、課題の質、プロセスの質、創造・成長の質という観点から整理しています。つまり、課題が自分にとって、また他者や社会にとってどのような意味を持っているのか。課題解決に向けた試行錯誤の中で、必要な知識や方略を用い、自己の学びを調整し、他者と協働しているのか。そして、その成果が自己にとっての新たな意味や理解、さらなる探究への意欲、他者や社会にとっての新たな価値につながっているのか。そうした視点から、探究の質が捉えられています。
この整理を踏まえると、「探究の質」は、完成した発表の見栄えだけではなく、問いがどのように動いたかに表れるのだと思います。
最初に持っていた問いが、誰かとの対話によって少し変わったのか。調べたことで、見えていなかった背景に気づいたのか。実際に試してみたことで、自分たちの仮説のずれに出会ったのか。そのずれを受け取って、もう一度考え直すことができたのか。そして、その学びが次の行動につながっているのか。
ここで、アントレプレナーシップ教育の視点が効いてきます。
アントレプレナーシップ教育では、問いやアイデアを頭の中だけで終わらせず、誰かに届けてみる場面が生まれます。プロトタイプをつくる。価格や予算を考える。相手に説明する。反応を受け取る。うまくいかなかった理由を考える。そこでは、必ず現実とのずれが起こります。
「思っていたほど伝わらなかった。」
「必要だと思っていたものが、相手にとってはそうでなく、自分目線だった。」
「自分たちが価値だと思っていたものと、相手が価値だと感じるものが違っていた。」
「お金や時間、人手の制約の中で、理想通りには進まなかった。」
こういったことを生徒達は経験します。そして、このずれに出会うからこそ、問いは深まります。
「探究の質」を高めるとは、活動を派手にすることではありません。発表を立派にすることだけでもありません。課題が自分・他者・社会にとってどのような意味を持つのかを問い、必要な知識や方略を使いながら試行錯誤し、他者からの反応を受け取って、問いや理解を更新していくこと。アントレプレナーシップ教育は、そのような探究の質を支えるための、ひとつの具体的な回路になりうるのだと思います。
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探究学習の定義や背景を整理し、課題設定でつまずかないための視点を示します。あわせて、総合的な探究の時間や教科での実践例、ICT活用や指導のポイントを紹介します。
高校でアントレプレナーシップ教育を実践するための5つのポイント
では、高校でアントレプレナーシップ教育を実践する際、どのような視点を持つとよいのでしょうか。
ここでは、総合的な探究の時間や学校行事、地域連携、起業体験プログラムなどに取り入れやすいポイントを5つに整理します。
①ビジネス活動は目的ではなく手段
商品開発や販売、ビジネスプランづくりは、アントレプレナーシップ教育としてとても有効です。
お金の流れを考えたり、相手に価値を届たり、限られた時間や資源の中で意思決定したり、といった活動は高校生にとってかなりリアルです。しかし「売れたかどうか」「利益が出たかどうか」だけで学びを判断しないことが重要です。アントレプレナーシップ教育において、売上や利益も大切ですが、この部分は学びの一部であって、すべてではありません。重要なのは、
● 思ったように売れなかったとき、生徒は何を考えたのか。
● 誰に届けようとしていたのか。
● その人にとって、本当に意味のあるものだったのか。
● 次に試すなら、何を変えようとしているのか。
といった部分を活動の後に必ず振り返ることです。ここに関する対話を重視することで、起業体験は単なるイベントではなく、アントレプレナーシップ教育として深まっていきます。
②「問い」はうまれ、「テーマ」はあとからやってくる
先ほど述べたように、問いやテーマは最初から完成された形であるとは限りません。だからこそ授業では「完璧な問いの言語化を求める」のではなく、仮の問いを持ったまま動き出すという設計が大切になります。
たとえば、生徒が「地域の活性化に興味があります」と言ったとします。
この段階では、まだ問いの粒度が粗いかもしれません。「地域」と言っても広すぎるし、「活性化」も何を指すのか分かりません。そもそも何が問題なのかも、まだ見えていない。
ここで教員ができることは、「それはテーマとして広すぎるね」と返して終わるのではなく、その粗い問いを持ったまま、本人が誰かと出会えるようにすることであり、まだ言葉になりきっていない関心が、現実の人や出来事と触れる場をつくることではないでしょうか。
もちろん、地域や社会にいる大人に協力してもらうには、相手側の時間いったコストがかかります。そのコストが個人間で大きな摩擦・ストレスにならないように、学校として社会との接点を持っておくことも必要です。そういった関わり合い、問い合いの中で生徒自身が、「どんな地域の場面を見たときに、そう思ったのだろう」 「誰の顔が思い浮かんでいるのだろう」「一度、誰かに話を聞きに行くとしたら、誰がよさそうだろう」「その人に、自分たちの考えをどんな形で見てもらえるだろう」 と、さらに問いが深まっていく方へ動き出すサポートをすること。教員は、その動きを支える存在なのだと思います。その結果、「地域を活性化したい」という大きな言葉の奥にある想いがひらいていきます。それは実は「高校生と地域のお店が出会う機会が少ない」という違和感だったのかもしれない。または「高齢者が困っているはずだ」と思っていたけれど、話を聞いてみると、商店街の人たちはむしろ若者との接点を求めていたのかもしれない。
つまり、問いは机の上だけで磨かれるものではなく、人に会い、現場を見て、反応を受け取りながら、少しずつ形を変えていくものなのです。だからこそ、最初に問いを完成させることではなく、問いが更新される余白を残しておくことこそ、授業設計として大切なのだと、わたしは考えています。
③「売れそう」から「誰に届けたいか」へ
3つ目のポイントは、特別活動として多くの現場で行われている「文化祭」の商品開発を例に考えてみます。
最初に出てくるのは、たいてい「売れそうなもの」です。
安い。映える。みんなが買ってくれそう。作りやすい。
もちろん、それも自然な出発点ですが、アントレプレナーシップ教育として考えるなら、少し立ち止まり、さらに問いを深めたいところです。
● 売れそうかどうかだけではなく、誰に届けたいのか。
● たくさん売れるかどうかだけではなく、買ってくれた人にどんな意味が残るのか。
● 自分たちがつくりたいものではなく、相手にとって本当に価値があるものなのか。
こういった問いと向き合うと、商品開発は単なる販売活動ではなくなります。たとえば、同じお菓子を売る活動でも、「安く仕入れて、たくさん売る」だけなら、学びは販売の工夫に寄っていきます。
一方で、「地域の小さなお店を知ってもらうきっかけにしたい」「文化祭に来た中学生が、少し安心できる場所をつくりたい」「保護者に、普段の自分たちの挑戦を感じてもらいたい」と考え始めると、同じ販売活動の意味が変わります。そこには、相手を想像すること、関係をつくること、自分たちが届けたい意味を考えることが含まれていきます。
「何をつくるか」から、「誰にとっての価値か」へ。この問いの転換が、学びの質を変えていくのだと思います。
④アイデアを、現実に触れさせる
アントレプレナーシップ教育で特に重要なのは、アイデアを出して終わりにしないことです。日本の学校教育では、「考える」「まとめる」「発表する」までは丁寧に行われやすい一方で、実際に「小さく試す」ところまで進みにくいことがあります。アイデアを出し、スライドにまとめ、発表し、クラスメートから感想をもらう。こういった一般的な流れにも意味はあります。ただ、それだけでは、生徒の問いが現実に触れないまま終わってしまいます。
そこで大きな意味を持つのが、「プロトタイプ(試作品)をつくる」という視点です。プロトタイプとは、完成品ではありません。小さく試す、仮のアウトカム(成果物)です。 一般的には、ダンボールや凧糸、紙コップやストローなどを駆使して、実際に出したアイデアを形にします。 そしてその形にだした試作品を誰かに試してもらい、反応を得ることが重要です。 その中で、思ったより伝わらないことや、想定していたニーズと違うことや、言葉では届かないもどかしさや、目の前の人には別の価値があることをプロセスとして理解することができます。 そうした反応を受け取ることで、問いは現実と出会い、そして、現実と出会った問いは、深く変容していきます。
● 地域課題について調べたなら、解決策を試作品としてつくり、地域の人に仮説を聞いてもらう。
● 形にならなくても、学校生活の困りごとを見つけたなら、改善案を1週間だけ試してみる。
● 防災について考えたなら、校内で使える小さな掲示やワークをつくって反応を見る。
「まず小さく試す」ことで、学びは「調べたことの発表」から、「現実に触れながら問い直す経験」へと変わっていきます。
⑤見るべきは、成果物の手前にある変化
アントレプレナーシップ教育では、成果物が見えやすくなります。
商品。ポスター。スライド。発表。試作品。販売結果。
もちろんどれも大切ですが、教員として見取りたいのは、完成したものだけではなく、その手前にある変化です。 特に、最初の問いが、どのように変化していったのか、誰との出会いによって考えが揺れていったのか、何を調べ直したのか、 うまくいかなかった経験を、どう受け取ったのか、次に何を試そうとしているのかといった問いに基づく「あらわれ」にこそ、アントレプレナーシップ教育による学びが内在しているでしょう。
たとえば、最初は「地域を盛り上げたい」と言っていた生徒が、話を聞くうちに「地域の人と高校生が出会うきっかけが少ないのではないか」と問いを変えていくこと。うまくいかなかった販売体験を通して、「自分たちが価値だと思っていたもの」と「相手が価値だと感じるもの」の違いに気づくこと。仲間との意見のずれを通して、自分が大切にしたいことを言葉にし直すこと。 こういった変化は、成果物だけを見ていると見落としてしまいます。 探究の要素は、固定された順番通りに進むものではありません。問い、調査、まとめ、発表、振り返り、対話などの要素が相互に関わり合いながら、学習者の見方や解を更新していきます。 だからこそ、成果物だけではなく、その手前にある問いや対話、試行錯誤の変化を見ることが大切なのです。
アントレプレナーシップ教育で大切な価値創造を体験する入口になる起業体験プログラム
ここまで見てきたように、アントレプレナーシップ教育では、問いを持つこと、相手を想像すること、資源を生かすこと、小さく試すこと、そしてその変化を見取ることが大切になります。
こうした要素を、比較的まとまった形で経験しやすい実践の一つが、起業体験プログラムです。
たとえば、筆者がアドバイザーを務めるBizWorldのようなプログラムでは、生徒が模擬会社をつくり、ものづくりを行い、顧客に届ける方法を考え、販売や発表を通して反応を受け取ります。
ここで生徒が経験しているのは、単に「会社をつくる体験」だけではありません。
チームの組み方や、役職の決め方、限られた時間や資金をどのように使うのか、または自分たちの商品やサービスを、誰に、どのように届けるのか。そして、売れた・売れなかった、伝わった・伝わらなかったという反応を、次にどうつなげるのか。
こうした一つひとつの判断の中に、アントレプレナーシップ教育の要素が含まれています。
特に、BizWorld起業体験プログラムでは、自分の意見を伝えることや、仲間の意見と折り合いをつけることといった「コミュニケーション」や、「お金」の流れを考えたり調整したり記録したりすることや、契約や約束、権利(知的財産権)などを通して社会の「ルール」などに関するリテラシーにも触れていきます。
そういった中で、自分たちの判断が、誰かの反応や結果につながることは、教科書の中だけではなかなか実感しにくいものです。
もちろん、起業体験プログラムを実施すれば、それだけでアントレプレナーシップ教育になるわけではありません。大切なのは、その体験をどのような問いで支えるかです。
● 売れたかどうかだけでなく、誰に価値を届けようとしていたのか。
● 利益が出たかどうかだけでなく、その過程で何を学んだのか。
● チームがうまくいったかどうかだけでなく、違いをどう受け取り、どう関係をつくり直したのか。
こういったことも振り返る時間をもてたとき、起業体験は一つのイベントを越えて、価値創造を体感する学びになります。繰り返しますが、起業体験プログラムは、起業家になるためだけの練習ではありません。高校生が、問いを持ち、仲間と関係をつくり、価値を考え、試し、振り返るための入口になりうるのです。
最後に:アントレプレナーシップ教育を扱う先生方に持っていただきたい「教師は問いを社会につなぐ編集者である」という認識
アントレプレナーシップ教育を高校で扱うとき、先生に求められるのは、起業の専門家になることではないと思います。
ビジネスの知識をすべて持っている必要もありません。
地域課題の答えを知っている必要もありません。
生徒より先に、正しい解決策を用意しておく必要もありません。
大切なのは、生徒の問いが、教室の中だけで閉じないようにすることです。たとえば、
①生徒が何かに違和感を持ったとき、その違和感をすぐに「テーマ」や「課題」に整えすぎないこと
②調べたことを発表して終わりにせず、「誰に聞いてみるとよさそうか」「どんな形にしたら反応が返ってくるか」を一緒に考えること
③うまくいかなかったときに、評価して終わりにするのではなく「どこにずれがあったのか」を問い直す時間をつくること
先生の役割は、すべてを導くことではなく、生徒の問いが他者や社会と出会うための接点を編集することなのかもしれません。
たとえば、地域の人に完成発表を聞いてもらうだけでなく、途中段階のアイデアにコメントをもらったり、発表会の前に、プロトタイプを試す時間を一度入れてみたり、発表内容を「何を調べたか」以上に、「誰にとって意味があったか」「自分にはどんな変容がうまれたか」へと変えてみたりすること。
そして、外部人材を講話のゲストとして呼ぶだけではなく、生徒の問いに反応してくれる相手として関わってもらうようなコーディネートをすること。
これらは、大きな改革ではなく、今ある学びの意味を少し組み替えることに近いのだと思います。
「総合的な探究の時間」「学校行事」「地域連携」「発表会」「振り返りの時間」といった、すでに学校の中にある活動も、少し視点を変えるだけで、生徒の問いが社会に触れる場になりえます。
もちろん、高校現場で新しいことを始めるのは簡単ではありません。時間割、評価、予算、校内理解、外部連携、受験との関係、一部の先生への負担集中など、越えなければいけない「課題」はたくさんあるのが現実です。
だからこそ、学校教育に関わるすべての人が、今ある資源を見つめ直し、問いを共有し合い、小さく試しつつ、無理のない範囲で続けられる形に整えていくといったアクションをしていくことが求められます。
先生自身が起業家になる必要はありません。けれど、先生自身が「この学びは、誰にとってどんな意味があるのか」と問い続けることはできます。その問いがあるところから、学校の中にアントレプレナーシップ教育の土壌は少しずつ育まれていくのではないでしょうか。
まとめ:「?」と「!」が続いていくために
アントレプレナーシップ教育は、高校探究を派手な活動に変えるためのものではありません。
大切なのは、発表を立派にすることでも、必ず商品をつくることでも、すべての生徒を起業家にすることでもありません。
生徒が抱いた小さな「?」や「!」を、誰かとの関係の中で受け取り直し、今ある資源を生かしながら、小さく試してみること。そして、うまくいかなかった経験も含めて、次の問いや行動につなげていくことです。
探究が問いを深める営みだとすれば、アントレプレナーシップ教育は、その問いを他者や社会にひらき、価値として試していく営みだと言えるかもしれません。
学校は、新しい解をつくる場所であると同時に、まだ言葉にならない問いを抱え続けられる場所でもあります。
だからこそ、私たち教員が持ち続けたい問いがあります。
“生徒たちは今、どんな「?」や「!」を抱えているのだろうか。”
そして、その「?」や「!」が消えてしまわないように、私たち教員は、生徒達と共に、どのように他者や社会との接点をつくることができるのだろうか。
アントレプレナーシップ教育は、その問いに向き合うための、一つの有効な入口になるはずです。
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■著者・監修者
芹澤 和彦
高校英語教員/教育クリエイター
講演、企業研修、教員研修、イベント運営を多数実施。英語教育ではEF Excellent Award in Language Teaching 2019 Japan Finalist 第2位の表彰、アントレプレナーシップ教育ではNPO法人BizWorld Japan アドバイザー、ICT教育では2019~2022 Microsoft Innovative Educator Expertの認定を受けるなど、ジャンルを越えて教育実践を展開している。探究やクリエイティブ・ラーニング型授業の実践家である一方で、教員をしながら個人事業として起業。学校と社会の繋がりをつくる多様な活動をしている。
著書『中学校・高等学校 4技能5領域の英語言語活動アイデア』(明治図書)。
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